真夜中

 ネットやSNSという存在に触れる機会もなかったあの頃が今になって一番よかったのかもと思う。

 情報においても同じで、出来るだけ見ないようにしたいんだけど完全にシャットアウトするわけにもいかない。世間話をするのにある程度は話題の種として持つ必要もある。けどほんとはなんにも見たくないし、早く人類は滅んでしまえばいいのにと思う。

 人に期待はしないし人間という生き物が生まれたときから欲深くエゴであると、今まで同じことを繰り返してきて今もまた。人ってどうしてここまで残酷なんだろうか、と最近際立って感じることが多くて疲弊してしまう。

 善人ぶるあの人も悪人面したあの人も、本質として自分を犠牲にしてまで誰かを救うことはしないんだろう。自分が一番可愛いし、自分さえ生きられるなら見知らぬ他人が死んだところでどうでもいい。満員電車で人身事故が起こったときの人々の舌打ちと迷惑だという小言。匿名という武器と盾で多数がひとりを喜々として殴り殺すSNSの普及。これでじゃあ人間がいい生き物です、と言う人がいたらどうかそのままでいてほしいとさえ思う。

 一番残念なのは、その人間というカテゴリーに自分が属していること。残念というか、罪や償いに近いものの気がしている。今はもう罪滅ぼしのために生きているようなものだな、と日々淡々と生活を続けているだけ。そんな日々に価値はあるんだろうかと考えてしまう。

世界で一番醜くて嫌いな自分自身にどう接したらいいのか、わからないけどまあどうしようもないね。ほんとに。

生きてるはずなのに死んでる。死んだほうがよっぽどましだ。

新刊の進捗は相変わらず3%くらい、絶望的ですね。